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インテル経営者から学んだこと パート2

さて前回でグローブ社長が自分で車を運転していることを
書きましたがインテルではどの役員にも会社が運転手付きの車を
提供しておりません。

自分で車を運転し社員と同じように駐車場で場所取りをするのです。
出社の時間が遅れると遠い場所にある駐車場に行かざるをえません。

朝は5時、6時から社員は出社してきます。
そして役員も含めた全ての社員はパティションで区切られた部屋で仕事をします。
重厚で豪華な個室は誰にもありません。

ですから社長室もありません。 
役員他幹部社員の部屋は他の人よりも少し広いパティションで区切られたオープンな部屋で仕事をしますので日本から来たお客さんはその部屋を見て驚きます。
是非グローブ社長の部屋を見たいとリクエストがよくありました。

またインテルでは海外出張でもファーストクラスのチケットは購入しません。 普通でビジネスクラスです。
会社の業績がチョットでも落ちると即刻エコノミーに変更します。

一つのエピソードを紹介します。
ある時に当時会長職にあったゴードン ムーア博士が来日して仕事を終り帰国する前日に私のオフイスに来て
「このチケットでファーストクラスにアップグレード出来るか航空会社に確認して欲しい」と言ってきました。
早速秘書がアメリカの航空会社に確認しますと、このチケットではアップグレード出来ませんとの返事が返ってきました。
「そうですか、それでは自分でファーストクラスのチケットを購入します。」
当時はムーア博士もお歳でもありますから海外出張は控えめ目にしておりました。
やはりお疲れになったそうです。

この会話からもインテル創業者でもあるムーア会長のチケットがファーストクラスでなかったことは明確です。

当時のグローブ社長とムーア会長のほんの一部でのことですが人間的にも経営者としてもとても尊敬できるお二人です。 生活が質素であり会社のルールには従い(インテルの社内文化は
彼ら二人で作ったようなものです。) 偉ぶらないで普通に我々に接してくれます。


インテルは凄いとしか言いようがない徹底した会社ですね。

ではインテルで役員も含めた社員が猛烈に働くそのモティベーション(動機)
はどこからくるのでしょう。

全ては報酬で報いるのです。
インテルの個人の業績評価は目標管理システムでの結果(Result)主義です、
何をしたか、その結果は?が大きな割合を占めます。
結果を出すまでのプロセスはほとんど評価されません。

全世界の役員も社員も統一された評価システムのみで人事評価、業績評価されます。  
評価の中では各国の事情等一切考慮されません。
日本ではユニバーサルな評価でなく日本的な味付けが多少は必要だと考える人は大勢おります。
日本の会社がグローバルで会社経営してる中で日本人だけに別な評価基準を持つなんて私には考えられません。

インテルではこのユニバーサルな評価システムが上手く機能し依然として世界一を維持している要因の一つでしょう。

プロフィール

傳田 信行(Nobuyuki Denda)

Author:傳田 信行(Nobuyuki Denda)
1971年インテル日本法人(インテルコーポレーション日本支社)入社、1976年インテルジャパン株式会社が設立、インテルジャパンの社員第一号となる。
1993年アメリカ本社副社長に就任し兼務となる。
1997年、インテル株式会社代表取締役社長に就任。
2001年3月代表取締役会長を退任。
2001年7月傳田アソシエイツ株式会社設立、代表取締役に就任。

30年に及ぶインテルでの経験をもとにベンチャー育成及び投資、コンサルティング活動、また学生や企業幹部に向けて「ビジネスの起こし方」、「人生の生き方」、「リーダーシップ」、「インテルの経営手法」といった講義・ビジネスセミナーも多数行い、現在に至る。

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