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最大の難手術を越えてパート2

手術室とICUにいた3日間は全く動くことが出来ない絶対安静状態
が続きましたので体と精神状態が辛くて、辛くて気が狂いそうな
ほどでした。

それから幻覚と幻聴に悩まされました。
血圧と体温が高すぎて脳が暴走していたのです。
透析をしている時に看護師に聞きました。
[この部屋に日本人以外の人がいますか?]
耳に外国の人が話しをしている声が入って来て誰かが病院から荷物を
トラックに積み込んでいる様子が頭の中のスクリーンに浮かびました。

とにかく現実と幻覚がごちゃまぜの状態でした。

部屋に戻っても両腕からいくつものチューブが出ていてそれらは点滴用として生理食塩水、
及び痛み止薬等の袋につながっていました。

それから太いドレイン管が手術した場所から出ていて出血した血液、リンパ液等
排出するためビニールの袋に繋がっていました。
看護師が毎日その量を調べていましたが今回の手術ではこの排出量が減らないため
入院が長くなったのです。

食事は何日目にかにお粥がでましたがまったく胃が受けいれなくて
食べた物を全部吐いてしまいました。

痛め止の点滴はあまり長く使うのは良くないとのことで痛み止めの錠剤(ハイペイン)
を頂き痛みで眠れない時に飲みました。 この薬は名前通りで強い
痛みには良く効きまして夜中の12時頃飲むと朝6時まで眠りにつくことができたのです。

少し落ち着いてくるといろいろな関係の人達がお見舞いにきていただきましたが、
体力が極端に落ちてましたので言葉を発する力もありませんでした。

今回の左腎臓手術で両方の腎臓が摘出されましたので、週3日の透析は引き続き
病院内の透析センターで行っていました。
看護師達も私の手術後の顔を見ていましたから、その時と比べると少しずつ
回復に向かっている私を見て喜んでくれました。

透析でも4時間は動けませんから苦痛そのもので何かをしよう、本を読もう
とかの気持ちがまったく起きません。 移動も全部車椅子で助けを借りて
しか動けないのです。

手術の傷は左脇腹からお腹まで約20cm以上ありましたが、傷口を糸で縫う
ことはせず体に優しいテープを使って傷口を閉じていました。

ですから完治した後はテープの方が綺麗に傷口は塞がってます。

田邉教授の病棟での回診は毎週一回あり順調に回復していることを
告げられましたが、手術時の困難さもあらためて教授から説明を受けました。
  
手術を始めて3時間後に困難さ故にいったん中断しましたが
教授からは手術時の「スタッフも何とか傳田さんに移植手術ができる体にさせたい」
と言う思いが凄く強かったことも手術の再スタートを決断した理由だと聞きました。
この手術が出来なかったら私は腎臓移植も含め全ての夢の実現もあきらめざるを
得ないことになったのです。  もちろんこのブログも無かったでしょう。

その皆さんの強い思いが私の手術室に入って約15時間後に無事手術が終わって生還した
ことにつながったと思っています。

ですから私は本当に田邉教授他スタッフの人達に感謝をしてもしきれないほどの
恩を感じております。

私の最終的に退院が決まったのは7月28日でした。

その日に体に付いていた最後の管、ドレインが傷口から抜けました。

2008年6月22日に入院し退院は7月29日トータル38日間の長きにわたるドラマでした。

次は心臓です。

また次なるチャレンジが始まります。

次回に続きます。


プロフィール

傳田 信行(Nobuyuki Denda)

Author:傳田 信行(Nobuyuki Denda)
1971年インテル日本法人(インテルコーポレーション日本支社)入社、1976年インテルジャパン株式会社が設立、インテルジャパンの社員第一号となる。
1993年アメリカ本社副社長に就任し兼務となる。
1997年、インテル株式会社代表取締役社長に就任。
2001年3月代表取締役会長を退任。
2001年7月傳田アソシエイツ株式会社設立、代表取締役に就任。

30年に及ぶインテルでの経験をもとにベンチャー育成及び投資、コンサルティング活動、また学生や企業幹部に向けて「ビジネスの起こし方」、「人生の生き方」、「リーダーシップ」、「インテルの経営手法」といった講義・ビジネスセミナーも多数行い、現在に至る。

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