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移植後のリハビリと新たな感激

退院後すぐの27日には女子医大の外来で血液検査をして
午後に医師の診察があるまで体力に自信がなかった為ケアセンターの
ベッドで休ませてもらいました。

血液の検査結果クレアチニンが1.34になっていましたが他には問題もなく
免疫抑制剤の薬も2.5mgから2.0mgに減りました。
クレアチニンも多少の運動で数値は変化しますので医師からは特に
問題ありませんと言われました。

そして翌28日より散歩を始めたのです。
とにかく少しずつゆっくり歩きますが入院中は運動できませんでしたし、
体重も大幅に落ちたためその分心肺機能が弱くなり少し動くだけで
ハア、ハアして息切れが凄かったです。

少し歩いてはベンチで休み、休みで毎日少しずつ長く歩くようにしました。

この28日より以後毎日体重、朝の血圧、体温、脈拍、水分量を計って
ノートに書き始めました。  これは現在でも毎日欠かさずしています。

28日のデータによれば体重62.1kg, 血圧126/86, 体温36.5度、
脈拍96そして水分2.2リットルを摂りました。

特に血圧は透析期間中は平均で150位ですから凄く下がりました。

手術後の5月中ごろに入りますと血圧も110台に下がり脈拍も80台に落ちて
きたのです。
  
さらに散歩は朝と夕方にもすることで距離と時間が延びてきて一回の散歩で
45分は歩く事ができました。

そうすると食事は美味しいし食べる量も増えてきて体重がやっと5月14日に
62kgになり次の63kgは6月5日に達成しました。

順調に体力も回復しつつあったのです。

ただ医師からは注意点として人混みの中には行かない、温泉それとプール
も暫くは禁止です、と言われました。
体力が落ちてさらに免疫抑制剤を飲んでいるため空中に漂っている
多種な菌で、特に肺炎球菌は危険であるとのことです。そのための薬(バクタ錠)は
飲んでいました。

なお5月中は週2回女子医大の外来で検査と診察がありましたが、
7月からは週一回の検査になり、また薬の量も減りました。

そうなると一番の変化はまず顔色が以前と比べ断然血色が
よくなり、会った人も驚かれました。 赤血球の数値がどんどん正常値に
近づいてきたからです。

もう野菜も肉も何でも食べられましたのでどんどん自分の体が進化している
実感がありました。

特に特別な思いがあったのは手術後の4月13日インテル(株)吉田社長に
お見舞いとして高級なメロン、マンゴを頂き病室で食べた時のあの味と
感激は今でも忘れられません。
今までの透析中はメロンもほんの少し(1/8程の量)しか食べられない状態でしたから、
その時は半分も一気に食べたのです。

さらに別な日にはバナナも一本丸ごと食べることもできました。
 
夢のような瞬間です、食べた時のあの感触、美味しさは。

あの小さな腎臓が一つ体に入っただけで全ての束縛が解かれた感じでした。
  
読者の皆さんには御免なさい。食べる話しばかりで。
ほとんどの皆さんは健康でそれほど食べ物に制限は無いと思いますが
腎臓病の人は食べ物に対してそれほど厳しい制限を受けるのです。

健康って素晴らしい。

次回に続きます。
プロフィール

傳田 信行(Nobuyuki Denda)

Author:傳田 信行(Nobuyuki Denda)
1971年インテル日本法人(インテルコーポレーション日本支社)入社、1976年インテルジャパン株式会社が設立、インテルジャパンの社員第一号となる。
1993年アメリカ本社副社長に就任し兼務となる。
1997年、インテル株式会社代表取締役社長に就任。
2001年3月代表取締役会長を退任。
2001年7月傳田アソシエイツ株式会社設立、代表取締役に就任。

30年に及ぶインテルでの経験をもとにベンチャー育成及び投資、コンサルティング活動、また学生や企業幹部に向けて「ビジネスの起こし方」、「人生の生き方」、「リーダーシップ」、「インテルの経営手法」といった講義・ビジネスセミナーも多数行い、現在に至る。

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