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腎臓病発症と30代でのインテル パート2

最終日は皆で熱海の有名温泉旅館に宿泊し彼らとの勉強会を開きました。何を学んだのかの発表です。
日本の会社は社員が一丸となって品質の向上に取り組んでいる姿に感心し、納期が遅れると工場の生産ラインが止まる現実をみて何かを感じたようです。
日本側の社員とのディスカッションにも熱が入りました。
終ってからは温泉に入り食事と宴会で派手に騒ぎました。温泉は初めてという人達ですから最初は戸惑いがありましたが、もうはしゃぎまわって大変な騒動になりました。
さらに宴会場では畳の部屋で皆で肩を組んでラインダンスしたり歌ったりで楽しみました。
他の宿泊者には迷惑かけたと思います。

仕事はきちんとし、楽しむ時は楽しむ。 そして日本人もアメリカ人も一緒に騒いで気が通じあう仲になるのです

翌日出発時に旅館側からインテルにはもう2度と来てほしくないとのメッセージがありました。  ごめんなさい。
インテルがまだ発展途中の1980年始めの頃のできごとでした。
それからですね、インテルが変わったのは。

私が仕事を通じて理解したことはアメリカ本社の幹部に日本で起こる問題を理解させ解決に結びつける方法は、

1.データを用意する
2.論理的に説明する(感情論だけでは幹部は動きません、納得しません)


日本向けの製品では世界で一番厳しい日本仕様のスペックを日本が作り、それを各国にある工場で使い検査でパスした製品だけが日本に出荷されるようになりました。
お客さんでのインテル製品の不良率がどんどん下がり始めたのです。
驚いたのはこのプログラムにサポートいただいたお客さんです。  
凄いね!インテルは。  この言葉を聞きたかったのです。

我々の努力が報われたのです。
最終的に日本仕様の検査スペックがインテル社内での標準仕様書になりました。


日本からのインテル本社に対する貢献度は70年、80年代を通して非常に大きなものでした。

1984年はインテルジャパンにとってまた一つ大きく前進した年になりました。
新卒者の一期生が入社したのです。
今までは中途採用できてましたが会社が成長していくに従いこれではまずいと思うようになりました。
それで私が社長の加茂さんと相談し毎年新卒者を採用することに決めたのです。
学校回りから学生を集め会社説明会をし面接まで私を中心にチームで行いました。
会社説明は全部私が行いました。私の説明で興味を持って面接まで進んだ学生は30人を超えました。
しかし中には非常に興味をもった優秀な学生が入社したいけど両親が許してくれないという人が何人もおりました。
理由は二点あります。
一つはアメリカの会社だからダメ、実力主義で将来に不安がある。
二つ目はテレビのCMでみたことないから。

実はこの問題点からその後日本発プログラム「Intel in it インテル入ってる」が世界で初めて生まれたのです。
そして日本で初めてインテルがテレビコマーシャルとして「インテル 入ってる」を放送したのです。
感激!感激!


アメリカ出張はどんどん増えお客さんとインテルエグゼクティブとの会食にも出席しその回数も毎週のようにあります。

それとは別に私にとって今まで腎臓のケアを怠ったそのつけが40歳になった時にでたのです。 
まさしく男の厄年と言われるときにです。

それから40代の10年間と50代の10年間が本当の意味で腎臓病との付き合いが始まります。

次回は3月1日に更新します。


プロフィール

傳田 信行(Nobuyuki Denda)

Author:傳田 信行(Nobuyuki Denda)
1971年インテル日本法人(インテルコーポレーション日本支社)入社、1976年インテルジャパン株式会社が設立、インテルジャパンの社員第一号となる。
1993年アメリカ本社副社長に就任し兼務となる。
1997年、インテル株式会社代表取締役社長に就任。
2001年3月代表取締役会長を退任。
2001年7月傳田アソシエイツ株式会社設立、代表取締役に就任。

30年に及ぶインテルでの経験をもとにベンチャー育成及び投資、コンサルティング活動、また学生や企業幹部に向けて「ビジネスの起こし方」、「人生の生き方」、「リーダーシップ」、「インテルの経営手法」といった講義・ビジネスセミナーも多数行い、現在に至る。

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